2020-04-23
イタリア国内のカトリック教会、カトリック系の文化・教育や社会・福祉施設、それに関連する聖職者たちが新型コロナウイルスの感染拡大による深刻な影響を受けていることに各国が高い関心を寄せる中、中華民国(台湾)はカトリック教会神職者による台湾での長年の貢献に感謝するため、バチカン市国(=ローマ教皇庁)へのサージカルマスク20万枚を追加で無償提供することを決めた。台湾は今月14日にもマスク28万枚をバチカン市国に無償提供したばかり。
外交部の謝武樵政務次長(=副大臣)が22日に開催した贈呈式では、バチカン市国大使館のArnaldo Catalan大使代理がバチカン市国を代表してマスクを受け取った。
台湾がローマ教皇庁に無償提供したサージカルマスク28万枚は、すでにローマ教皇庁とカミロ修道会を含むカトリック教団に届けられている。謝次長は22日の贈呈式で、「これまで台湾社会は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けているイタリアのカトリック教会、カトリック系の文化・教育や社会・福祉施設、そしてそれに関連する聖職者たちに関心を寄せていた。我々は、人道支援を行いたいと望むわが国の民間団体の声に感銘を受け、ローマ教皇庁やそれに属する、カミロ修道会を含むあらゆるカトリック教団の医療従事者の切実な需要に応えるため、さらに20万枚のサージカルマスクをローマ教皇庁に無償提供することを決めた」と述べた。
謝次長はまた、「新型コロナウイルスの急速なまん延は全世界の人々に恐怖を与えている。人類はこれにより、大きな打撃を受けている。あらゆる国が一致団結しなければ、この未曽有の公衆衛生の危機に立ち向かうことは出来ない。台湾は初動で完全なセーフティネットを確立し、適切な対策を講じたことで、新型コロナウイルスのまん延を効果的に抑制することに成功した。中華民国政府は今月1日、国内の感染症対策に影響を与えないという前提の下、台湾で生産したサージカルマスクを新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な国々に提供することを発表した。これには、ローマ教皇庁(バチカン市国)を含む中華民国の国交樹立国も含まれている。こうして台湾は「Taiwan can help!Taiwan is helping!(=台湾がお手伝いできます。台湾がお手伝いしています)」というスローガンを実践している。今回のマスクの無償提供は、台湾とローマ教皇庁のゆるぎない友情を示すものであり、台湾とローマ教皇庁が手を携えて新型コロナウイルスに打ち勝とうという決意を具体的行動によって示すものである」と説明した。
これに対してバチカン市国大使館のArnaldo Catalan大使代理は、「中華民国政府及びその国民からの心のこもったマスクの提供に感謝する。これらの重要物資は、逼迫している人々の手元に届けられるだろう。今回の台湾のローマ教皇庁に対する支援は、ローマ教皇庁に属するカミロ修道会(台湾では天主教霊医会)の神父の呼び掛けに台湾の人々が賛同したことで実現したイタリアへの救援物資と同様、台湾とローマ教皇庁の積極的な行動が、他国の新型コロナウイルスとの戦いに協力できるという具体例になっている」と述べた。
Arnaldo Catalan大使代理はまた、「新型コロナウイルスが欧米諸国に深刻な被害をもたらす中、『Taiwan can help(=台湾がお手伝いできます)』のスローガンを実践する台湾の政府の姿を目の当たりにできてとてもうれしい。台湾の人々の心温まる思いを、ローマ教皇フランシスコにも伝えたい」と話した。
なお、外交部はニュースリリースで、今後も「Taiwan can help!Taiwan is helping!」のスローガンを具体的行動で実践し、国際社会の新型コロナウイルス対策を強化し、台湾の専門スキルと経験を共有していきたいとしている。
資料來源: 外交部
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