2021-11-19
中華民国(台湾)と中米経済統合銀行(Central American Bank for Economic Integration, CABEI)が18日、「中華民国(台湾)政府と中米経済統合銀行間の『台湾-CABEIパートナーシップ信託基金』設立行政協定」を締結。オンラインでの署名は、呉釗燮外交部長(外務大臣)とCABEIのDante Mossi総裁が双方を代表して行った。CABEIは今年7月6日、台湾での事務所「CABEI駐台国家弁事処」が業務を開始しており、今回の基金の設立はそれに続いて再び中華民国とCABEIが協力関係をいっそう深めた具体的進展を示すもの。
呉外交部長はあいさつの中で、台湾とCABEIの協力関係が来年(2022年)30周年を迎えることに触れ、この30年間、台湾とCABEIは共に中米地域の発展と経済統合の促進に力を尽くしてきたと指摘。昨年、新型コロナウイルスとハリケーンが中米地域に甚大な被害をもたらした際にも台湾は迅速に支援を開始、CABEIと手を取り合ってコロナ禍ならびにハリケーン被害に立ち向かう中米諸国を助け、その後の経済再建を促進したと説明した。
呉外交部長は、ポスト・コロナ時代の厳しい課題に向き合う中で台湾はCABEIにパートナーシップ基金を設けることで専門分野での知識と経験を活かし、技術協力や能力構築計画の形で中米地域の国交樹立国の経済ならびに社会の発展を実質的に助けていきたいと説明。そして台湾は今後もCABEI、中米地域における国交樹立国、ならびに台湾に友好的な国家と連携を深めると共に互いに信頼出来るパートナーシップを強化し、中米地域の持続可能な経済と社会、そして包摂性の発展を共同で促していくと語った。
「台湾-CABEIパートナーシップ信託基金」には外交部が今年から2025年まで毎年100万米ドルを拠出し、中米地域で中華民国(台湾)と外交関係を持つベリーズ、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグアの4カ国を資金面で支援、CABEIの技術協力と能力構築計画の執行を助ける。台湾はこの基金で中米地域における国交樹立国の経済と社会のバランスの取れた発展に協力、「Taiwan Can Help(台湾がお手伝い出来ます)」の奉仕の精神を発揮する。
また、台湾のメーカーもしくはコンサルタントを優先的に選んで技術協力計画に参加させることで、中米地域における台湾の産業の可視性を高めると同時に各国の国情、市場の現況、ビジネス情報、経済統合に伴う投資のアドバンテージを把握し、台湾の中米地域におけるビジネスの拡大を図る。
ホンジュラスの首都テグシガルパに本部を置くCABEIはラテンアメリカにおける金融機関の信用格付けで極めて高く評価されている。15の会員国からなり、台湾は1992年に加入。現在は財政部(日本の財務省に相当)の蘇建栄部長(大臣)と中央銀行の陳南光副総裁がそれぞれ理事と副理事を務めている。
Sources:Taiwan Today;2021年11月19日
資料來源: 外交部
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