2022-06-02
経済部(日本の経済産業省に相当)は1日、今年1~4月の台湾から中東欧に対する輸出額が13.8億米ドルに達し、過去の同じ時期と比べて最多となったと発表した。昨年1~4月と比べると31.7%の増加。昨年1~4月の輸出額も、前年同期と比べると28.4%の増加だったことから2年連続での2ケタ成長となった。
中東欧のうち、台湾にとって主要な輸出相手となっているのはポーランド、ハンガリー、チェコの3か国。この3か国に対する輸出額は中東欧全体の66.8%を占める。中東欧諸国への主要な輸出品目は、コンピュータ部品、ICT製品、自転車部品など。とりわけ台湾から輸入するコンピュータ部品のシェアは、ハンガリーで3位、チェコでは4位となっている。また、コロナ禍でウェアラブルデバイス、スイッチングハブ、ルーターなどの需要が増えていることから、ポーランドへのICT製品の輸出は4倍以上の成長となっている。さらに、欧州諸国で低炭素交通が注目される中、東欧の自転車メーカーから台湾への部品注文も増えている。
経済部では、中東欧地域は西欧市場と隣接するという地理的優位性と、広大な面積に加え、質の高い人材や技術といった潜在力を持っていることから、台湾の産業と相互補完効果が期待できると見ている。台湾の政府は近く、中東欧諸国に訪問団を派遣し、引き続き経済貿易分野の視察や対話を行う。また、さまざまな産業について協力に向けたMOU(了解覚書)を結ぶことで、これらの国々との経済・貿易分野の関係を深めていく考えだ。経済部国際貿易局でも、海外市場の開拓を目的とした訪問団を派遣、あるいはオンライン交流を行ったり、マッチング商談会や見本市の開催を通して、台湾企業が海外市場開拓の商機を見いだせるよう支援していく。
Sources:Taiwan Today;2022年06月02日
資料來源: 経済部国際貿易局
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