2025-08-15
台湾の貿易振興機関である中華民国対外貿易発展協会(TAITRA、日本での名称は台湾貿易センター)は14日(現地時間)、米テキサス州ダラスで「台湾エキスポ」を開催した。台湾企業150社が、最先端のスマート・マニュファクチャリング、無人機、医学関連の製品及び技術をPRする。(中央社)
経済部国際貿易署の委託を受け、台湾の貿易振興機関である中華民国対外貿易発展協会(TAITRA、日本での名称は台湾貿易センター)は14日(現地時間)、米テキサス州ダラスで「台湾エキスポ」を開催した。鴻海(ホンハイ)、友達電子(AUO)、群聯電子(ファイソン・エレクトロニクス)、華碩(ASUS)、仁宝(コンパル・エレクトロニクス)、雷虎科技(サンダー・タイガー)など台湾企業150社が参加し、最先端のスマート・マニュファクチャリング、無人機、医学関連の製品及び技術をPRする。イベントは16日まで行われる。
午前中に行われた開幕式にはTAITRAの黄志芳董事長のほか、米国在台協会(AIT)ワシントン本部のイングリッド・ラーソン(Ingrid Larson)執行理事、経済部国際貿易署の劉威廉署長らが出席した。
TAITRAの黄志芳董事長は、最近米国のハイテク企業が相次いでテキサス州に拠点を移しており、特にダラス=フォート・ワース都市圏はすでに全米のハイテク企業の生産拠点となっていること、それに加えてテキサス州はメキシコとも隣接していることから、台湾の電子産業の関連業者が米国とメキシコの国境周辺で産業クラスターを形成していることなどを説明。今回の「台湾エキスポ」にはメキシコの代表も参加しており、テキサス州において世界レベルのイノベーションと製造の拠点が形成されると信じていると述べた。
また、同日午後には台湾企業30社と米国企業55社による1対1の商談会も開催した。通常、TAITRAが主催する商談会は台湾の輸出促進を目的とし、台湾のサプライヤーと海外のバイヤーを結び付けることをメインとしているが、今回は貿易不均衡の是正を目指す米国政府の政策に合わせ、台湾のバイヤーと米国のサプライヤーを結び付ける商談会が手配され、台湾の善意が示された。
今回のイベントのために集まったのは米国からの輸入に強い意欲を持つ台湾企業30社で、高雄に本社を置く貿易会社の華立企業、特殊化学品の永光化学(エバーライト)、焼肉チェーンの乾杯グループ、新和食品(ユニオン・フード)、菓子メーカーの乖乖、台中市にある医療機関「童綜合医院」などが、加工食品、バイオ医薬製品、化学工業の原料、電子部品などの調達を目指して商談を行った。
米国側は、北米最大の脱水じゃがいものサプライヤーであるBasic American FoodやコーヒーブランドのVERVE COFFEE、国土安全や軍事用の殺菌システムを開発するNeoSan Systems、NASA(米航空宇宙局)の火星探索プログラムなどを支援したブルーム・エナジーなどの大手企業55社が参加し、合計100件の1対1商談会に臨んだ。
資料來源: 中央社