2020-04-24
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)が続く中、政府と国民が一丸となった台湾の感染症予防の取り組みや海外人道支援が世界に知られるようになっている。こうした中、中華民国(台湾)外交部(日本の外務省に相当)は23日、最新の短編動画「新たな人生のはじまり(英語名:Looking Up Again)」を公開した。台湾の先端医療の成果を国際社会にアピールすることで、全世界に「Taiwan can help!Taiwan is helping!(=台湾がお手伝いできます。台湾がお手伝いしています)」というメッセージを伝えるのが狙いだ。
この物語の主人公はグアムに住む一人の男性。股関節と脊椎の変形に長年悩まされてきた彼は、人生に対する希望を失いつつあった。あるとき友人の紹介で、台湾で治療を受けることになった。「頭を上げて、空を見上げる」ことができるようになった彼は、新たな人生を手に入れる。
この物語の主人公、セオドアさん(通称はテッド)はかつて、55ガロンの水が入ったドラム缶を一気に持ち上げることができるほど屈強な男性だった。しかし、不幸にも股関節と脊椎が変形する病気に悩まされ、9年間、歩いたり、車を運転したり、魚を釣ったり、ひいてはぐっすり寝るといった、ごく普通の日常生活が送れなくなってしまった。すべてが痛みとその姿勢のせいで実現不可能な贅沢なことになってしまったのだ。
セオドアさんが状況の悪化を心配していたとき、友人から台湾行きを提案された。セオドアさんはその提案を受け入れ、2019年、家族に付き添われて台湾を訪問。中国医薬大学(CMU)附設医院(=病院)で治療を受けることになった。左右の股関節と脊椎の手術、それに台湾の医療チームによる手厚いケアを受け、ついには頭を上げ、胸を張って歩けるようになった。痛みは去り、一晩ぐっすり眠ることも可能になった。さらには友人たちと海で釣りをするという、生活の楽しみさえ取り戻すことが出来た。
動画の終盤、セオドアさんは喫茶店でのんびりと過ごしながら、手元の写真を眺めている。その写真には、彼の家族と、台湾の医療チームのメンバーたちのはじけるような笑顔が写っていた。新しい人生を手に入れたセオドアさんは感慨深げに「ありがとう、台湾(Thank You, TAIWAN)」とつぶやく。英語に続けて、現地のチャモロ語でも台湾への感謝の気持ちを表している(「Thank You, Si Yu'os Ma'åse'」)。それは、台湾の先端医療のレベルと、国際社会に貢献しようとする愛を証明するものである。
グアムは医療資源が乏しく、患者の多くが近隣諸国で治療を受けることを選んでいる。近年台湾の優れた医療サービスが地元でも話題となり、台湾で治療を受ける患者が年々増えている。その中には各界で活躍するエリートや、セオドアさんのような政治家もいる。
外交部はこの短編動画を通して、台湾が国連の持続可能な開発目標(SDGs)の一つである「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する」という目標を実現するために努力していることを国際社会に理解してもらいたいと考えている。また、WHO(世界保健機関)に参加し、世界の公衆衛生と感染症予防のために貢献したいという台湾の姿勢を、国際社会が支援してくれるよう期待している。
外交部は今回、1分間のショートバージョンを動画配信サイトで公開した。今後、4分間のロングバージョンを公開する予定だ。全編英語で、中国語、英語、日本語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、インドネシア語、タイ語、ベトナム語、ロシア語の10言語の字幕版を用意している。外交部のフェイスブックページ、あるいは外交部が運営する動画サイト「潮台湾(Trending Taiwan)」のYoutubeサイトやフェイスブックページなどで見ることができる。
各言語字幕版のリンクは以下のとおり。
中国語
英語
日本語
フランス語
スペイン語
ドイツ語
インドネシア語
タイ語
ベトナム語
ロシア語
資料來源: 外交部
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