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台湾について

高い経済自由度

WTOならびにAPECという国際組織のメンバーである台湾の経済自由度は高く、国際情勢に従っており、財産権には完全な保護制度がある。米国のヘリテージ財団が公表した『2025年経済自由度指数』(2025 Index of Economic Freedom)によると、台湾は全184経済体の中で６位にランクされ、この指数の公表が始まって以来最高を記録した。その中でも「清廉な政府」の項目ではランキングが大幅に上昇、これらはすべて、経済の自由開放を進めた成果であり、また、清潔な政府と司法が努力を続けていることを明示している。そして、国際社会から肯定的な評価を得ている。

競争力を備えた投資環境

台湾は現在、世界貿易機関（World Trade Organization, WTO）、アジア太平洋経済協力会議（Asia-Pacific Economic Cooperation, APEC）、アジア開発銀行（Asian Development Bank, ADB）などの国際組織の会員であり、世界140ヶ国以上の国家と頻繁に密接な経済と貿易の文化交流があります。世界経済の自由化が急速に発展することに対応して、台湾は絶えず産業の戦略、法規制の緩和を調整し、投資制限の開放を行い、知的財産所有権の保護制度を強化して、徐々に国際潮流の軌道に乗っています。

台湾貿易は安定しています。ヘリテージ財団（The Heritage Foundation）が発表した2025年経済自由度指数（2025 Index of Economic Freedom）によると、台湾は184個の経済体の中で、4位にランクインし、更にアジア太平洋地区で2位と、やシンガポール、びニュージーランド及オーストラリアに次いで、行商の自由又は貿易の自由などの項目で、全て良い成績を収めています。

健全な経済体質

2024年2月末時点における台湾の外貨準備高は5,694.2億米ドルであり、2023年における台湾の貯蓄率は37.75％です。2023年末時点の金融・保険業資産規模は119.90兆新台湾ドル、2023年の台湾における金融・保険業の名目総生産額は1.51兆新台湾ドルとなり、GDPの6.47%を占めています。銀行業、証券先物業および保険業の経営体質は良好で、利益も年々増加しており、2023年の税引前純利益はそれぞれ5,057億新台湾ドル、998億新台湾ドル、981億新台湾ドルとなっており、台湾の金融市場がますます成熟していることを示しています。

台湾は巨額の経常黒字を計上、資金流出の衝撃を吸収することが可能であり、このことが信頼の危機というリスクを低減するのに資している。景気の下降はまた同時に次の成長を生み出すのであり、台湾の経済体質は相対的に他の新興国家より健全である。なおかつ、銀行システムにおける流動資金も比較的潤沢であり、景気回復後には新たな成長要因が出現すると予想される。

アジア太平洋の資金調達センターを抱える優位性

台湾のイノベーション能力・製造面での実力および台湾企業がアジアのサプライチェーンにおいて持つ優位性により、多国籍企業は、台湾を中国大陸やアジア新興市場に進出する際にその基地にしたり、さらには世界と一体化するプラットフォームにすることができる。下記は台湾がアジア太平洋地区の資金調達センターになる有利な条件である。

資本市場が高度に国際化していること：
- 台湾株式市場の時価総額はGDP比で高く、なおかつ新興市場において重要な地位にある。これは台湾証券市場発展の成熟度が比較的高く、また、台湾の株式が投資価値を有していることを示している。
- 台湾株式市場の株価収益率（PER）は合理的である。配当利回りはアジアの他の主要株式市場や米英よりはるかに高く、国外の退職年金基金や保険会社など法人の投資を吸引、売買代金回転率はシンガポール・香港・ロンドンを上回っている。これらは、台湾証券市場の取引に活気があり、台湾株式市場に魅力があることを物語っている。
- 2023年末時点の台湾の上場企業は997社に達し、そのうち外国企業が79社で、台湾の上場企業の7.92％を占めています。そのうち、店頭企業数は816社で、外国企業は30社、3.68％を占めています。台湾で上場した外国企業の株価収益率（28.13倍）は上場会社全体（21.12倍）を若干上回りましたが、売買回転率（232.09%）は上場会社全体（113.83％）より高くなっています。外国企業に対する受入度の高さと活発な取引は、上場企業の資金調達に有利です。
活気のある証券市場：
- 2023年末時点で、世界に占める台湾の上場・店頭企業の時価総額およびの割合はそれぞれ1.87％と1.71％に達しており、台湾の証券市場が成熟し、取り引きが活発に行われていることを示しています。中国と香港の証券市場とは相対的に、台湾には優秀な研究開発の人材と良好な知的財産権の保障があり、テクノロジー企業に対しての財務評価も公平で適切であり、信用に値するものであるといえます。
- 台湾の外国為替は安定しており、資金コストと利子率の水準は他のアジア諸国より相対的に低い。このほか、外資の投資にとり魅力的なものとして各種の補助金や優遇措置を提供、資金調達チャネルを増やしている。
健全な投資環境を開放：一般的には、中国大陸からの投資資金および安全保障の観点に基づき投資が規制されている産業を除き、台湾は外資が投資する産業に対して何ら制限は設けていない。状況としては少数であるが、適用法により特定産業に属する企業における外国人士の持ち株比率の制限が可能になっている。たとえば、郵政・電信・運輸業であり、これらの産業では外国人持ち株比率を制限することが、経済・社会あるいは文化上の国家利益に合致するからである。大部分の先進国でも皆、類似の保護政策を採用しており、台湾の政策はFTSE先進国市場に分類されている国家の標準に合致している。

さらなる詳細は、金融監督管理委員会（日本の庁に相当し、委員長は閣僚）銀行局、証券期貨局（証券・先物局）、台湾証券交易所（台湾証券取引所）、財政部賦税署（財務省租税庁）および中央銀行のウェブサイトを参照。