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外資系企業の成功事例
一 新興技術と応用研究開発の提携
シスコは 2019 年末に桃園市政府および桃園航空城と提携して桃園市
の青埔に「シスコスマートイノベーション応用モデルセンター」を設立、
台湾 IoT 研究開発クラスターを構築して、現在すでにデルタ電子(台達電
子)・神通資訊科技・SYSCOM(凌群電脳)など数多くの台湾企業が参加
しています。今年(2020 年)、工業局の支援の上で、さらに工業技術研究
院と提携してイノベーション応用モデルセンターにアジア初の 5G オープ
ンアーキテクチャネットワークプラットフォームを構築、設備研究開発の
試験フィールドを提供しています。これにより台湾のインターネット通信
産業を連結させ、共に 5G オープンアーキテクチャ専用ネットとエコシス
テムを構築します。将来はシスコのグローバルな販売ネットワークを通
じ、台湾で生産・製造されたノーブランドのネットワーク通信設備と応用
商品を世界中で販売することができるようになります。
クアルコムは 2019 年 6 月に正式に台湾に 5G 技術実験室を構え、5G
高周波 IC テストを行っており、他に 5G モジュール実験室・生物識別セン
サー卓越センター・ミリ波卓越センターも設置しています。当該実験室で
はすでに KYEC(京元電)や MPI(ٞ)などのテスト業者と提携を結ん
でいます。また、大手チップメーカーのブロードコムもすでに IPO オフィ
スや研究開発設計センターおよび運営本部を台湾に設置しており、相互の
技術交流およびチップ OEM 提携の機会強化を図っています。
その他の提携例としては、ノキアと MediaTek が 5G テストを完了さ
せ、さらに 2019 年末にはインテルとの提携を発表、インテルがスペック
を定義し MediaTek が開発した 5G ベースバンドチップを発売しており、
2021 年初頭には Dell と HP が初めての 5G 対応ノートパソコンを発表す
る予定となっています。その他、欧州の多国籍通信事業者 Vodafone 社は
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