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台湾を 5G ビジネスモデルの
二
発展と応用創出の基地に
世界におけるモバイル通信技術は急速に発展しており、5G サービ
スは 2020 年の世界的な通信産業の発展を観察する焦点となります。世界
各国が相次いで 5G の開発に資源投入する動向の中で、台湾は中核となる
IC、モジュールおよび端末製品の開発においてリードする優位性を有して
おり、すでに世界で極めて重要な位置を占めています。将来的には 5G、
クラウドコンピューティング、IoT、人工知能などの技術を融合して、台
湾のメーカーはセントラルオフィスターミナルをターミナルに繋ぎ合わ
せ、徐々に産業のバリューチェーンを完成させてシステムソリューション
プロバイダーになることが想定されます。
また、台湾の電気通信業者は 5G を応用したビジネスモデルを開拓
するため、積極的に 5G 試験フィールドの設置に取り組んでおり、インタ
ーネットと基地局を試験提供することにより業者を引き付け、様々なソ
リューションの試験が行われることが期待されます。例えば中華電信社は
KINGWAYTEK(勤崴国際)社と提携して虎頭山イノベーションハブを 5G
試験フィールドと構築し、多元的な応用を開発する計画です。台湾大哥大
は国内の 6 つのクリエイティブチームを集結させて野球にテクノロジー
を導入し、3D 即時リプレイ、AR バーチャルディスプレイ、4K マルチア
ングルライブ配信など 8 つの 5G 応用サービスやシチュエーションの提供
を開始します。これにより球場でもオンラインでも野球を観戦することが
でき、これまでにない全く新しいサービスを体験することが可能となりま
す。新たに誕生するスマート野球場によって、人々は真の 5G 応用を「実
感」することになります。将来、外資系企業は台湾企業と共同で 5G 応用
サービスの開発を行い、特に AI・IoT・AR・VR などの面で技術を融合させ
ることによって、さらに垂直応用分野におけるビジネスチャンスを開発さ
せることを期待しています。
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