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2019 年は 5G ビジネス化元年であり、各国の政府が次々と 5G 免許
            の交付を開始し、5G サプライチェーンも徐々に成熟してきたことから、
            各国の電気通信事業者および企業が 5G 無線局の開設に乗り出しており、
            今後はさらに 5G 基地局やインターネット機器、スマートフォンや RF フ
            ロントエンドなどといった部品市場のビジネスチャンスが拡大し、台湾情
            報通信設備メーカーに利益をもたらすと見られています。また、5G 対応
            スマートフォンへの買い替えブームによる新たな市場ニーズの創出と、5G
            と IoT による付加価値サービスや製品の普及により、通信会社の景気を押
            し上げることが期待されています。



             二      産業クラスタ

            1. 北部クラスタ

                 台湾の情報通信メーカーには、IC チップメーカー、機器製造業者、
            機器ブランド業者、電気通信事業者が含まれます。全体的に見て、台湾の
            通信産業クラスターは内湖サイエンスパーク、新竹サイエンスパーク、台
            元サイエンスパークおよび桃園の亀山など、台北市や新北市、桃園市、新
            竹市といった北部地域に集中しています。台湾の代表的なネットワーク通
            信機器メーカーには Accton(智邦科技)、SERCOMM(中磊電子)、WNC
           (啓碁科技)などがあり、電気通信事業者では中華電信、遠伝電信、台湾
            大哥大および亜太電信が最大手となっています。

                 1988 年に設立された Accton 社は、全方向イーサネットおよびワイ
            ヤレス設備の研究開発、設計および製造に力を入れている、データセンタ
            ー、LAN・キャリアグレードネットワークおよびキャンパス・エンタープ
            ライズネットワーク用オープンソースハードウェアプラットフォーム設計




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