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政策方針
世界の有名な大手自動車メーカーである Mercedes-Benz は 2016 年
に「C.A.S.E」という 4 つの中核的理念を発展戦略とすることを発表しまし
た。それぞれ「C:Connected 接続性」、「A:Autonomous 自動運転」、
「S:Shared & Services 共有」、「E:Electric 電動化」といい、これに続く多
くの自動車メーカーも C.A.S.E を自動車産業の次世代の発展の方向性に掲
げました。
台湾も CASE のあらゆる面で発展を続けています。電動化を例にと
ると、政府は、2015 年にスマート電気自動車計画の方向性を策定し、「部
会横断による電気バスの推進」、「自動車購入インセンティブの増加」、「ビ
ジネスモデルの革新」、「業者投資の奨励」及び「産業バリューチェーンの
構築」などの五大戦略で、より多くの電気自動車が世の中に出回るよう推
進すると共に電気自動車産業の高度化を牽引します。
続いて、人々の健康を出発点として、台湾は空気汚染防止に対して
更により積極的な行動及び改善目標を展開しています。2017 年には「空
気汚染防止行動案」を発表し、2019 年空気汚染の赤色警報を半減させ、
段階的に車両の電動化を進めていくことを明確に打ち出しました。目標と
しては、まず 2030 年に公務従事車両及び公共バスの全面電動化を達成し
ていくというものです。
自動運転について述べると、近距離は万全かつ先進運転支援システ
ム(Advanced Driver Assistance Systems, ADAS)が土台となっており、
次々と関連法規を制定し、通行人の安全性を高めています。更に技術の発
展面では、自動運転テクノロジーの世界各国との同時成長を推進するた
め、台湾は 2018 年に「自動運転技術革新実験条例」を公布し、規制の砂
場(Regulatory Sandbox)の概念を取り入れることで、自動運転技術革新
に法源の基礎を与え、台湾の産学研究機関に実際の開放エリアで自動運転
テクノロジー、サービス、運営モデルのイノベーション実験を行うよう促
すことで、次世代の自動車産業の技術応用面での発展に有利になるように
しています。
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