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産業発展の概況




             一      生産高規模

                 台湾の自動車産業は、数十年に及ぶ発展の歴史を経て、伝統的な自
            動車分野で豊富な製造能力を蓄積しており、尚且つ親メーカー及び協力メ
            ーカーとの長期的な提携により、台湾には万全な自動車産業サプライチ
            ェーン体系が形成されています。また、車両のスマート化及び電動化の発
            展動向につれ、台湾のカーエレクトロニクス業者も独自の利点を発揮し、
            徐々に世界的な自動車メーカーのサプライチェーンの一員になりました。
            2019 年台湾の「自動車製造業」の生産高は 1,674 億台湾元で、「自動車部
            品及び車体製造」が 1,910 億台湾元、「カーエレクトロニクス」の生産高
            が 2,477 億台湾元で、その合計は、6,061 億台湾元です(図 1 参照)。この
            うち近年「カーエレクトロニクス」は、台湾の自動車産業の成長主力とな
            っています。

                 製品別から見ると、台湾は主に小型乗用車を生産しており(2,000c.
            c. 以下)、自動車部品では主に車用ライト、バンパー、バックミラー、自
            動車車輪、車体衝突安全コンポーネント等を生産しています。台湾の自動
            車部品は、国内販売に加え北米、EU などの市場にも大量に輸出され、ア
            フターサービス(AM)および受託製造(OEM)市場において重要地位を
            占めています。一部のベンダーは、世界的な自動車メーカーのサプライチ
            ェーン(テスラ、フォードなど)にも参入しています。これを背景にし台
            湾の情報通信および関連ベンダーがカーエレクトロニクス、自動運転技術
            及び新エネルギーの分野に積極的に取り組むことを組み合わせ、台湾は、
            次世代自動車の開発基盤条件を持っています。







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