Page 10 - GenerationCar
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台塑鋰鉄材料社は、2008 年に設立され、月産 400 トンのリン酸鉄リ
チウム正極材料の研究開発、製造及び販売に取り組んでおり、リチウム鉄
電池材料の世界有数のサプライヤーです。その材料で作られたリチウム鉄
電池は、商品化されており、様々な電気自動車及び太陽エネルギー、風力
発電、UPS 無停電電源システムなどのエネルギー貯蔵型電池の用途で広く
活用されています。
この他に台湾では、情報通信メーカーが積極的に電気自動運転車及
びカーエレクトロニクス分野に進出し、Acer、ASUS、Lite-On でもカーエ
レクトロニクスの研究に取り組んでいる代表的なメーカーです。宏碁(エ
イサー)は 1976 年に設立された台湾で有名な大手テクノロジー企業で
す。近年、積極的に電気自動運転車市場に進出し、国内の電気自動車メー
カーである裕隆と提携しており、先進運転支援システム(ADAS)から拡
大して自動運転車の分野に至るまで、初の国産のモデル開発を行っていま
す。
これだけでなく、台湾には電気自動車のバッテリー電源システムの
開発に成功した新規参入者がいます。行競科技社(Xing Mobility)は、
2015 年に設立され、液浸冷却バッテリー技術の特許を取得し、高出力密
度のモジュール化された設計を採用して、高効率の放熱と冷却を実現する
ことでえ、体積と重量を大幅に低減しました。様々なモデルのスペースと
電力要件について柔軟な組み合わせを提供します。バッテリーモジュール
は、様々な車両の形状と寸法に適合できるため、特定の車両の開発時間及
びコストを大幅に節約できます。電気スーパーカー、電気貨物トラック及
び従来の燃料アンティークスポーツカーから改装された電気自動車などに
応用されています。
2. 中部クラスタ
中部クラスタは台中市、彰化県市、南投県市及び雲林県市に分布し
ており、中部は我が国の精密機械産業の重要な産業クラスタであるため、
駆動モーター及び制御モジュール、電気車載付属システム、電気車載エネ
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