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台湾の情報通信産業とリンクし、次世代
             二
                   自動車の発展のビジネスチャンスを把握

                 次世代自動車に関わる分野は非常に広く、電気自動車又は自動運転
            車を問わず、いずれも新たな技術分野で進展することが期待されており、
            研究開発への敷居は高くなっています。伝統的な自動車メーカーは、独
            自に開発することはできず、また IT 業者が独自に自動車分野に進出する
            ことはできないため、新興の自動車業者が提携パートナーを更に見つけ、
            業種や分野を超えた提携することが必要となります。ひいては国を跨いだ
            技術提携による開発によって、新興技術分野において進展させることに
            なります。台湾の情報通信産業は国際的な研究開発エネルギーと製造技術
            を擁しており、カーエレクトロニクス分野を長年開拓してきました。車両
            の安全性、移動サポート、通信マルチメディア、車載 IC 等の多岐にわた
            って応用され、製造能力は海外の自動車製造メーカーから大きな信頼を得
            ています。将来次世代の自動車に必要な重要部品に対し、台湾のサプライ
            チェーンが徐々に確立されてきており、例えばカメラ(camera)、レーダ
            ー(radar)、IoV 通信モジュールなどのセンサー / ポジショニング製品など
            は、台湾のメーカーからグローバルメーカーへの出荷実績もあります。ラ
            イダー(LiDAR)及び高精度の 3 次元地図データ(HD map)などの他の分
            野でも、続々と取り組むベンダーもあり、システム統合のビジネスチャン
            スを強化しています。次世代の自動車技術の波に直面して、消費者のグリ
            ーンエネルギーおよび環境保護に対する意識、ならびに自動車の積極的な
            安全性に対する需要への高まりによって、カー・センサーテクノロジーへ
            の需要も大幅に増加しています。台湾の IT 業者は、海外自動車メーカーの
            次世代自動車の提携パートナーとしての役割を果たすことができます。

                 具体的事例として、世界自動車メーカー上位 10 社である FCA と台
            湾のホンハイグループは、業務提携契約を締結し、両社が電気自動車の開
            発と製造に注力する合弁会社を設立することで、世界の IoV 事業を経営し
            ていきます。目標は、電気自動車の主要部品とソフトウェア・ハードウェ
            アの統合分野への参入を加速することであり、台湾側が主要部品の製造及


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